Plexus

上へ PC自作 Plexus B-Counter

このページで紹介しております Plexus は旧バージョンです。新バージョンについては新しい Plexus のページ をご覧下さい。

Plexus_01.jpg (65984 バイト)「診療所外来支援データベース Plexus」

 趣味のデータベースいじりがこうじて作ってしまった当院の医療事務システムを紹介します。などと書くとクールですが、本当のところは、病院勤務で点数は知っていても計算の仕組みなどさっぱり解っていなかった私が、開業して診療所をやってゆくために医療事務を勉強する目的で3年ほど前に作ったものなのです。それまで、当院では某会社のレセコンを使用していましたが、導入時のコストはもとより、点数改正・薬価改正の都度、びっくりするようなバージョンアップ料をとられ、おまけにハードウェアは同じスペックのものが秋葉原で5分の1ほどの価格で買えるという、この事態に腹を立て「それならばハードは秋葉原で安く購入し、ソフトは自分で作ってしまえ」と思ったのがきっかけでした。

 病院ほどのシステムではないので基本となるデータベースは Microsoft ACCESS で充分、肥大化したら SQL server にアップサイズすればよいと考え作り始めましたが、運用を開始して4年目になりますが今のところアップサイズせずに間に合っています。 ACCESS はスタンドアロンの簡単なデータベースからクライアント・サーバー・システムまで、かなり幅広く対応できるもので、サーバーにバックエンドのデータベースファイル(患者情報や診療内容などのリアルタイム性が重視される動的なテーブルのみを含む)を置き、LAN接続した3台のクライアントにフロントエンドのデータベースファイル(入力用のフォームや出力用の各種帳票・レセプトの雛型等、クエリー、計算モジュールおよびたまに更新すればよい静的なテーブル(薬品マスタ、検査マスタ、病名マスタ等)を含む)を置いて運用しています。複数端末から同一データへの同時アクセスが生じても(診療所ではなかなか生じないものですが)、ACCESS2000からはレコード単位でロックがかかるようになりましたからほとんど問題ありません。無論、SQL server のようなきめこまやかなレコードロックはできませんから、「そっちで誰々さんの画面開いてますか?入力できないんですけど。」といった事態はしばしばありますが、そう広くない診療所ではこの程度は愛嬌です。何よりデータが安全なわけですから、これでよいと思っています。

 さて、やはり大変だったのは、診療報酬体系を理解して、コードを書くことでした。私のような素人ではCのコードは書けませんから、当然 Visual Basic です(最近のPCはハイスペックですから、Visual Basic でも処理速度は問題ありません)。点数計算のプロセスを、初再診、指導、在宅、投薬、、、というようにモジュール化して組み合わせていくわけですが、何しろ条件分岐(場合わけ)が多い! 特に検査などは、組み合わせでまるめたり、同時に施行できなくしたり、前にやった検査をチェックして10分の9かけたり、0にしたり、なんで、こんなに複雑になってるんだ、と憤慨しつつ、いつしか学生の頃に詳細なスケッチを書かされた腕神経叢を思い出し、このシステムの名称を Plexus としたのです。まさしく出来上がったときは、あのスケッチを書き上げた時のように自己満足にひたれました。ただ、勿論、未だに完成品ではありません。何しろ、自分用に作っているのですから、使われることのない項目などは端折っており、これが頻繁なバージョンアップを余儀なくしています。それでも、診療報酬改定の度に、ソフト屋さんに頼むことなく自分でできてしまうことは快感です。1晩はかかりますが。

というわけで、当院では、日常茶飯事のように繰り返される私のマイナーバージョンアップに、スタッフが頑張ってついてきてくれています。

メインの入力画面

トップページに戻る  医療法人 社団永仁会 吉永医院 webmaster : haruhiko@yoshinaga.org