インフルエンザ予防注射

2000年10月20日

 10月23日(月)よりインフルエンザの予防注射(ワクチン接種)を開始します。今年は昨年のようなワクチン不足はなさそうですが、数を確保するため原則として予約制としています。ご希望の方は当院受付で予約して頂くか、またはEメールでも結構です。

 接種する当日は、来院後、問診表(その日の体調や過去のアレルギー歴などを尋ねます)をお渡ししますので、それを書いて頂き、その後、診察をします。問題がなければ、ワクチンの期待される効果や副作用についての説明を致します。その後、同意書に署名して頂き、接種を致します。

《接種回数について》
 インフルエンザワクチン接種は、従来、4週間間隔の2回接種が基本でしたが、13歳以上であれば、本年より1回のみの接種も可能となっています。これは、成人の場合、1回だけの接種でも、インフルエンザの発病をかなり予防できるレベルの抵抗性(専門的にはHI抗体価128倍以上と言います)を獲得する可能性があるからです。特に高齢者(65歳以上)の場合、2回接種しても1回接種の場合と比べてあまり変わらない(抗体価の上昇が期待できない)との報告もあり、欧米と同様に1回接種としてもよいのではないかと言われているのです。ただし、この論議には注意が必要です。欧米の場合、日本に比べインフルエンザワクチン接種の普及率が高いため、毎年接種している人の割合も日本より高いと考えられます。昨年も接種している場合は、今年は1回のみの接種でも効果が期待できるでしょうが、そうでない場合は、1回のみでは不充分かもしれないのです。このあたりはまだ十分に検討しつくされてはいません。
 これらのことをふまえ、当院では、本年は、やはり2回接種を基本とし、昨年接種した成人(特に高齢者)では1回接種(希望あれば2回)を推奨します。

内科 吉永治彦

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